こんにちは、フリーランスエンジニアのCOMです。僕の詳しいプロフィールはこちら。
エンジニアとして働く時に聞く勤務形態で「客先常駐」というのがあります。
しかしSNSでは客先常駐はやばいなどの噂が出ており、心配になる人も多いかと思います。
ということで今回は「客先常駐エンジニアはやばい?SESとフリーランスを経験した僕が解説」というテーマで
- 客先常駐とは
- 客先常駐がやばい理由と対応策
- 客先常駐のメリット
- やばい案件に入ってしまったら
これらについて解説します。
今からエンジニアを目指す方はぜひ参考にしてください。
では、いきましょう!
客先常駐とは?
客先常駐は別名SES(System Engineering Service)とも言われており、企業のエンジニアが別の企業へ派遣されて働く勤務形態のことを言います。
この働き方は、フリーランス・正社員・派遣社員に関わらずIT業界だとよくある勤務形態の一つです。
パソコンなど業務に必要なものは全て貸してもらえるので、準備は不要です。
あとは常駐先の企業の人、同じく常駐勤務してる外部から来てるエンジニアと作業をしていくだけです。
客先常駐がやばい理由と対応策
ここからは、客先常駐勤務が一般的にあまり良くないと言われている理由を解説していきます。
客先常駐がやばい理由①:給料が低い
客先常駐案件は、自社開発・受託開発に比べると給料が低い傾向にあります。
理由は多重下請構造が原因です。
多重下請構造というのは、常駐先とエンジニアの間に営業会社が複数社入ってくることによって間に入った営業会社の数だけ中抜きされてしまいます。
僕が初めてエンジニアとしてSES企業に入って常駐先に面接にいく時、自社の人じゃなくて別の会社の営業が出てきた時は
ってなったのを今でも覚えてます。
そこからさらに自社の管理費・使わない福利厚生などで持っていかれ自分の手元に残るお金はかなりすくなくなります。
対応策
これはSESの闇とも言える部分でここの構造をなんとかするのは無理です。
なので、今の下請SESを辞めて受託開発企業や、受託開発企業に転職しましょう。
僕の知り合いで、SESとして客先常駐していた企業に引き抜きで転職した人もいます。
客先常駐がやばい理由②:頑張っても評価されない
客先常駐は自分一人で現場に入ることがよくあるので、評価がどうしても伝言ゲームになってしまいます。
同じ会社の直属の上司が同じ現場にいればいいんですけどね。
所属会社の評価者(営業や上司)が常駐先の社員に「COMさんの働きはどう?」と聞くしかないんです。
常駐先の社員も自分の仕事があるので、ずっと見てるわけにもいかず「まあ可もなく不可もなく」な回答をしがち。
これだとどんなに頑張っても、所属会社から自分の頑張りを評価されるのが難しいんですよね。
評価基準も人によって変わってきますし。
対応策
これも会社の評価基準が良くないのと、勤務形態に問題があるので転職が一番手っ取り早い解決策になります。
転職以外でとなると、常駐してる企業の社員にアピールしていくのがいいかと。
客先常駐がやばい理由③:一部の業務しかできない
客先常駐で働いていると、開発業務がメインになるので設計書作成・要件定義などをやる機会がありません。
プロジェクトマネージャーとか特に。
なので、今後のキャリアとして管理側に回るとなると、経験が積めないので難しいです。
会社の重要なシステムを外部の人に触らせて、もしものことがあったら大変ですからね。
対応策
こちらも今までと同じく別の業務を任せてくれる企業へ転職するのが一番ですが、それ以外だと別の業務をやりたいと立候補してみるのがいいです。
もちろんなんの知識もなしに「やりたい」といっても無理なので、その分野の知識を勉強しておく+勉強し続けるというのは前提条件ですが。
僕は昔いたSES企業で、設計書しか書かせてもらえずなんとか開発がしたい!と思い、勉強して開発は無理でしたが、テスター業務とコードを読むことは許可してもらえました。
結局その会社はそこまでしか経験が積めなかったのでやめましたが。笑
客先常駐のメリット
ここまで客先常駐のやばい部分を紹介してきたので、メリットを紹介します。
全ての客先常駐がやばいことはないし、メリットもかなり多いのでちゃんと理解しておきましょう。
客先常駐のメリット①:質問しやすい
客先常駐だと、一緒に働くエンジニアのメンバーが近くにいて気軽に話せる状態なので、質問しやすいです。
リモートとかだと雑談もできないし、質問にも相手はいそがしくないか?とか気を遣ってしまいますからね。
客先常駐のメリット②:残業が少ない
客先常駐のエンジニアは正社員エンジニアに比べると残業が少ないです。
これは客先常駐のフリーランスも同じなんですが、外部から来てるエンジニアは月ごとの労働時間が契約で決まってます。
一ヶ月の勤務時間は、140時間〜180時間
みたいな感じです。
もしこれを超えてしまうと、超えた分を支払わないといけなくなるので残業させたがりません。
アプリのリリース前や、バグの緊急対応の時は別ですが、基本的には残業が少ないです。
それに、同じ長時間労働させるならふと辞める可能性のある外部のエンジニアより、正社員の方が都合がいいですからね。
見込残業もありますし。
客先常駐のメリット③:開発に集中できる
これは先ほどのデメリットの裏返しでもあるんですが、正社員は開発以外の要件定義やお客さんとの打ち合わせなどやることが多いです。
その点、客先常駐エンジニアは言われたことだけをやってればいいので、開発に集中できます。
新入社員歓迎飲み会とかもいかなくていいんです。
新入社員も外部のエンジニアに祝われても複雑な気持ちになりますし。笑
なので、経験が浅いうちや開発に集中したいなら客先常駐でもいいと思います。
客先常駐のメリット④:色んなスキルが身に付く
客先常駐だと、現場ごとに言語・ツールが違ってくるので色んな現場を経験することで幅広いスキルが身につきます。
自社開発だとずっと同じ言語で開発、開発が終わったら保守メイン。なんてこともよくありますからね。
客先常駐のメリット⑤:評価される可能性がある
常駐する案件によって評価される基準が異なる可能性があるので、こういったことが起こります↓
フリーランスになってわかったのは、単価は同じでも案件によって求められるレベルが違うということ。
案件Aでは低評価だったのに、案件Bでは高評価というのが割とあります。
たまたま入った現場で酷評されても、運が悪かっただけなので、気にしなくて大丈夫。#駆け出しエンジニアと繋がりたい
— COM | FREELANCE (@com_y_0) July 1, 2021
こちらはフリーランスと書いてますが、正社員でも派遣でも客先に常駐するエンジニア全てに当てはまります。
やばい案件に入ってしまったら?
結論、すぐにやめましょう。逃げましょう。
これまで上げてきたように客先常駐にはいい面も悪い面もあって、それらは全て企業次第です。
面談時にいろいろ質問して、やばそうだなって思い事前チェックはできますが、完全回避は無理です。
なのでそうなる可能性もあると頭に入れておいて、もしそうなったらこうしよう!と考えておきましょう。
僕はフリーランスになって入った案件でやばい案件に入ってしまいましたが、三ヶ月ほどでやめました。
契約期間はもっと長かったんですが、3ヶ月目あたりから要件がなかなか決まらず炎上気味で残業の可能性が高まってきたので、これはまずいと思ってその月のうちに辞める意思を伝えました。
これはフリーランスのケースですが、正社員だろうが派遣社員だろうが関係ありません。
やばい現場に入って、自分の時間が無くなったり、健康被害をうけるくらいならさっと辞めてしまった方がいいです。
自分の人生>>>常駐先での仕事
これを忘れずに!自分の人生と比較したら、仕事なんかカスみたいなもんです。
ブラック企業に入った時の対応はこちらの記事にあるので参考にどうぞ↓
未経験からエンジニアを目指すためのプログラミングスクール
やばい客先常駐案件に入る可能性を減らすには、自分にスキルがあって選ぶ立場であることが重要。
っていう昔の僕みたいな状態で面談してると、月給の手取り15万みたいなやばいSES企業にしか入れないんでね。
気をつけてくだい。
プログラミングスクールのおすすめは、GEEK JOBです。
無料で質の高い授業が受けれるので、お金はないけど時間はあります!って人でも受けれます。
就職先も斡旋してくれますし。
期間 | 3ヶ月〜 |
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値段 | 無料 |
場所 | 東京(九段下・四ツ谷) |
受講スタイル | オフライン(※1) |
備考 | 30歳以下 |
(※1)新型肺炎による緊急事態宣言により、オンライン受講に移行しています。詳細はGEEK JOBのページへ
詳しく知りたい人はこちらをどうぞ↓
客先常駐エンジニアはやばい?SESとフリーランスを経験した僕が解説〜まとめ〜
今回は、客先常駐エンジニアについてメリット・デメリット・その対応策を紹介しました。
客先常駐はデメリットばかり注目されがちですが、メリットも大きいのでエンジニアとしての経験が浅いうちはいい選択肢だと思うんですよね。
僕もエンジニア1-2年生の頃はずっと客先常駐でしたが、おかげで色んな経験ができて楽しかったし、スキルも上がりました。
もしやばい案件に入ってしまったら辞めればいいだけですからね。
ちょっとミスったなくらいでOK。殴られるわけじゃないですし。笑
もしその辺りが不安なら、プログラミングスクール経由で就職するとそういったやばいとこに入る確率を下げれるのでおすすめです。
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エンジニアになるのに大切な情報を網羅したので、きっと参考になるはず。
今回も最後まで読んでくれて、ありがとうございました!
では、また!